アルバニア、イタリア、英国の首相が移民問題について協議
12月16日、ラマ(Edi Rama)アルバニア首相、メローニ(Giorgia Meloni)イタリア首相、スナク(Rishi Sunak)英国首相の三者は、ローマにおいて首脳会談を行い、欧州における移民問題ついて協議した。
イタリア首相府発表によれば、三者は欧州における不法移民問題に対しより構造化された手法で対処する必要があるという認識で一致し、今後三カ国が人身売買対策において協力関係を強化することを決定したとされている。
また三者は西バルカンの安定化についても協議した。
アルバニアとイタリアは、11月6日に、イタリア当局によって発見・救助された移民の一時収容施設をアルバニア北部に設置することに合意している。
しかし、アルバニア野党はこの合意が憲法違反であると主張し、憲法裁判所に対して違憲審査の申し立てを行っており、憲法裁判所は違憲審査手続きが完了するまでの合意の批准手続差し止めを言い渡している。
英国は、小型ボートなどで英仏海峡を渡って英国に入国しようとする移民をルワンダに移送する計画を有しているが、英最高裁はこの計画が英国の人権法に違反するとの判断を示しており、また欧州人権裁判所も移民のルワンダへの移送を差し止めるべきとの判断を示すなど、法的な問題について度々疑義が呈されており、移送はまだ実施されていない。
(アイキャッチ画像出典:イタリア首相府ウェブサイト)
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