モンテネグロ大統領選挙開票速報:ジュカノビッチとミラトビッチが決選投票へ
3月19日に投開票が行われたモンテネグロ大統領選挙は、いずれの候補者も過半数を獲得することが出来ず、現職であり議会最大野党の社会主義者民主党(DPS)党首であるジュカノビッチ(Milo Đukanović)候補と、新興政党「今こそ欧州へ」(ES)副党首であるミラトビッチ(Jakov Milatović)候補が4月2日に実施される決選投票に進む見込みとなった。
公共放送RTCGは、国内選挙監視NGOである監視調査センター(CeMI)による出口調査結果に基づく数字として、ジュカノビッチ候補が35.3%、ミラトビッチ候補が29.3%の得票率になるとの見通しを伝えた。また、3位以下はマンディッチ(Andrija Mandić)候補が19.1%、ベチッチ(Aleksa Bečić)候補が11%、ブクサノビッチ(Draginja Vuksanović Stanković)候補が3.2%、ダニロビッチ(Goran Danilović)候補が1.3%、ラドゥロビッチ候補が0.8%の得票予想となっている。
ジュカノビッチ候補はこの結果を受けて、「36%という得票率は決して悪い数字ではない。決選投票に向けてどこから支持を得れば良いかは理解しており、これから14日間で勝利に向け全力を尽くす。」と述べた。
一方でミラトビッチ候補は、「我々は今日、4月2日の勝利に向けて大きな一歩を踏み出した。これはより公正で、より繁栄したモンテネグロのための勝利である。我々は4月2日にジュカノビッチを政治的に引退させる。」と述べた。
また、3位に終わったマンディッチ候補は、「我々の支持が無ければミラトビッチは勝利できない。我々は25年間ジュカノビッチと対峙し続けてきた。今こそ我々は、モンテネグロ国内に分断と対立をもたらしてきたジュカノビッチを倒さなければならない。」と述べ、自身の支持者に対し決選投票においてはミラトビッチ候補を支持するよう訴えた。
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