
EBRDが最新の西バルカン地域経済見通しを発表:セルビアの成長減速が地域全体に影響
2月26日、欧州復興開発銀行(European Bank for Reconstruction and Development: EBRD)は最新の「地域経済見通し(Regional Economic Prospects)」を発表した。同報告書によると、西バルカン地域の2025年の経済成長率は、セルビアの予想を下回る成長が影響し、2024年の3.7%から2.5%へと減速したと推計されている。しかし、地域全体で進行中の大規模な公共投資やインフラプロジェクトを含む内需に支えられ、2026年には3.1%、2027年には3.5%へと成長が加速する見通しである。
地域最大の経済規模を持つセルビアについては、建設やエネルギー部門の落ち込みが影響し、2025年の成長率が2.0%に鈍化したと推計されている。2026年の成長率予測は3.0%とされているものの、2027年には投資の回復や観光業の強化を背景に3.8%に達すると予測されている。ただし、EBRDは、エネルギー供給の脆弱性や投資および消費者心理に影響を与える社会的緊張がリスク要因になると指摘されている。
他の西バルカン諸国の2026年の成長率見通しについては、北マケドニアが大規模な公共投資に牽引されて3.2%となることが見込まれている。コソヴォは、固定資本形成や政府消費の堅調さを背景に3.9%と高い成長を維持する見込みとなっている。アルバニアの成長率は3.5%と予測されており、エネルギー生産に影響を与える干ばつなどの気候リスクが存在するものの、再生可能エネルギーの多様化によって部分的に緩和されていると分析されている。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの成長率は2.7%と予測され、実質所得と投資の増加が支えとなる一方で、ユーロ圏の需要低迷や選挙の年に伴う潜在的な政治的緊張がリスクとして指摘されている。モンテネグロは、欧州連合(European Union)加盟プロセスの進展やインフラ投資に支えられ、3.2%の成長が見込まれている。
西バルカン地域全体としては、2026年から2027年にかけての展望は、ユーロ圏の緩やかな需要回復などに依存している。主な下方リスクとしては、外部需要の低迷、商品価格の高止まり、および国内の政策的不確実性が挙げられている。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)



























































この記事へのコメントはありません。