セルビアと中国のFTAが発効
7月1日、セルビア・中国間の自由貿易協定(FTA)が発効した。
この日、セルビア北部ノビ・サドで国内の経済関係者に向けてこのFTAに関するプレゼンテーションを行ったモミロヴィッチ(Tomislav Momirović)貿易大臣は、「セルビア産品に対する最恵国待遇が付与されることで、セルビアの対中輸出は大きく増大すると見込まれる。これによってセルビアの企業と製品は中国市場において競争力を向上させることになり、これはセルビアの投資機会と生産力を拡大させるだろう。このFTAの発効により、約セルビアの輸出品目のうち約60%が直ちに関税を免除され、今後5年から15年の間に更に30%の品目が関税対象外となる、一方で、農業産品などの最もセンシティブな品目については引き続き関税によって保護される。このFTAはセルビアの農業従事者の収入増加に大きく貢献し、農村部や地方の経済発展をもたらすだろう。」と述べた。
セルビアと中国は2023年10月にFTAを締結しており、セルビア政府発表によれば、セルビア産品10,412品目、中国産品8,930品目がこのFTAの適用対象とされている。
環球時報及び新華社通信の報道によれば、セルビア側では自動車、太陽光発電モジュール、リチウム電池、通信機器、機械設備、耐火材料、農水産物などの中国製品の関税が、現行の5〜20%から段階的にゼロに引き下げられる。一方、中国側は発電機、電動モーター、タイヤ、牛肉、ワイン、ナッツなどのセルビア製品に対する関税を5〜20%からゼロに引き下げる予定とされている。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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