コソボ北部における衝突について米国はコソボ政府の責任を追及:多国間軍事演習へのコソボの参加を拒否

5月30日、フベニエル(Jeffrey M. Hovenier)駐コソボ米国大使は、前日(29日)にコソボ北部ズベチャンで発生したセルビア人住民と北大西洋条約機構(NATO)主導のコソボ国際安全保障部隊との衝突を受け、米軍主導で実施されている多国間軍事演習「ディフェンダー・ヨーロッパ23」へのコソボの参加を停止すると発表した。同大使は、この措置がズベチャンでの衝突がもたらした「米国とコソボの二国間関係に対する最初の影響」であると述べ、衝突についてコソボ政府の責任を追及する米国の対応の一環であることを認めた。

「ディフェンダー・ヨーロッパ23」は、4月22日から6月23日までアメリカ欧州軍(USEUCOM)主導で実施されている多国間軍事演習であり、米国のほか、NATO加盟国を中心とした20カ国から合計約24,000名が参加している。5月21日からはコソボ治安部隊(KSF)の参加も開始されていたが、フベニエル大使は、「コソボにとってのこの演習は終了した。」と述べた。

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