セルビア政府が中国企業との間で20億ユーロ規模の再エネ投資に関する覚書に署名
1月26日、ジェドビッチ=ハンダノビッチ(Dubravka Đedović Handanović)鉱業・エネルギー大臣は、中国企業2社(Shanghai Fengling Renewable Co Ltd及びSerbia Zijin Copper)との間で総額20億ユーロ規模の再生可能エネルギー事業に関する了解覚書に署名した。
セルビア政府発表によれば、今回署名された覚書の下で、東部ボール(Bor)近郊に2ギガワット級の再生可能エネルギープラントが建設される計画となっており、ここには1,500メガワット級の風力発電施設、500メガワット級の太陽光発電施設、年間3万トンの生産能力を持つグリーン水素製造プラントなどが含まれる。
覚書の対象となる事業の総予算は約20億ユーロであり、その資金はShanghai Fenglingが投資する。新たに整備される再エネプラントで発電された全ての電力は、Serbia Zijin Copper(中国企業である紫金鉱業集団のセルビア国内子会社)が所有・運用するボール銅山精錬所で使用される。
ジェドビッチ=ハンダノビッチ大臣によれば、プラント建設工事は2025年第2四半期より開始され、2026年中には700メガワット分の初期発電能力を獲得し、2028年末までに完全な発電・生産能力を得る計画となっている。
計画が実現されれば、セルビア国内における再生可能エネルギー事業としては、発電能力及び資金規模の両面において過去最大の案件になると見込まれている。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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