
セルビア政府、燃料および原油の輸出を3月19日まで禁止:中東情勢緊迫化による供給不足を警戒
3月9日、セルビア政府は、国内の燃料不足と価格急騰を防止するため、ディーゼル、ガソリンおよび原油の輸出を3月19日まで禁止することを決定した。
鉱業・エネルギー省プレスリリースによれば、ジェドヴィッチ=ハンダノヴィッチ(Dubravka Đedović Handanović)鉱業・エネルギー相は、禁輸措置の期限終了後、政府は市場動向に基づき今後の対応を判断する述べている。
今回の措置の背景には、イランがイスラエルや湾岸地域の米軍基地を攻撃したことで激化した中東紛争がある。ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を通過する海上輸送が混乱し、イラク、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)といった主要産油国が減産に踏み切ったと報じられている。インターコンチネンタル取引所(ICE)のデータによれば、米国とイスラエルがイランを攻撃する前日の2月27日以降、北海ブレント原油先物相場は約47%急騰し、中央欧州時間(CET)9日の午前9時33分時点で1バレルあたり107ドル(約93ユーロ)を超えた。
サプライチェーンの混乱によるガソリンスタンドでの小売価格の劇的な上昇が懸念される中、ヴチッチ(Aleksandar Vučić)大統領は6日、燃料消費税(物品税)を減税する方針を示していた。
現在のセルビアにおける消費税は、1リットルあたり、有鉛ガソリンが76.55ディナール(約0.65ユーロ)、無鉛ガソリンが72ディナール、ディーゼルが74.04ディナールとなっている。また、3月6日から13日までの期間における国内の最高小売価格は、ディーゼルが1リットルあたり203ディナール、ガソリンが184ディナールに設定されている。
セルビア統計局(Republički zavod za statistiku)のデータによると、2025年のセルビアの原油および石油製品の輸出額は前年比17%減の3億8,200万ユーロ、輸入額は15%減の20億ユーロであった。また経済複雑性観測所(OEC)の資料によれば、セルビアは主に精製石油をボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ハンガリー、ブルガリアといった近隣諸国へ輸出している。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)




























































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