EUがコソボ旅券保持者に対する査証免除を決定
4月20日、EUは、コソボ旅券保持者のEU圏内への渡航に関し、90日以内の滞在について査証取得を不要とすることを決定した。この決定はEUの欧州渡航情報認証制度(ETIAS)が準備完了となり次第発効するが、ETIASが準備完了とならない場合であっても、遅くとも2024年1月1日までには発効するとされている。
EUの政策執行機関にあたる欧州委員会は2016年の時点でコソボ旅券保持者に対する査証要件緩和を欧州理事会及び欧州議会に対して勧告しており、また2018年には「コソボはEU査証免除の要件を全て満たした」との評価を下していた。しかし、オランダなど複数のEU加盟国の反対に遭い、実際の査証免除には至っておらず、コソボ側ではEUの対応について批判の声が高まっていた。
今回の決定により、西バルカンの全ての国に対するEU査証免除が実現することになる。
この記事へのコメントはありません。