旧軍参謀本部ビルの文化財指定解除問題で、検察が文化大臣への事情聴取を実施－トランプ・タワー計画が政治問題化の様相

12月4日、セルビアのセラコヴィッチ（Nikola Selaković）文化大臣は、セルビア組織犯罪検察局（Tužilaštvo za organizovani kriminal: TOK）に出頭し、被疑者として正式に聴取を受けた。TOKは、1999年のNATO空爆で破壊された旧ユーゴスラビア連邦軍参謀本部ビル（Generalštab）の文化財指定解除を巡る職権乱用および公文書偽造の疑いで捜査を行っている。

この再開発計画には、ドナルド・トランプ（Donald Trump）米次期大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー（Jared Kushner）氏の投資会社が関与しており、「トランプ・タワー」様式の高層ビル建設が計画されていることから、国際的な注目を集める政治案件となっている。