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S&P、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの信用格付けを「B+/B」に据え置き:見通しは「安定的」を維持

1月30日、格付け会社S&Pグローバル・レーティング(S&P Global Ratings)は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの長期および短期の外貨・自国通貨建てソブリン信用格付けを「B+/B」に据え置いたと発表した。あわせて、今後の見通し(アウトルック)については「安定的(Stable)」を維持し、為替および交換性リスク(Transfer and Convertibility Assessment)の評価も「BB」とした。

S&P社プレスリリースによれば、同社は今回の決定について、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(Bosnia and Herzegovina)における堅調な経済成長と限定的な対外不均衡という肯定的な要素と、財政不均衡の拡大や今年予定されている総選挙を控えた政治的実効性の限界という否定的な要素のバランスを考慮したものであると説明している。特に同国特有の複雑な制度的枠組みを背景に、政治的対立や政策の停滞が依然としてリスク要因として残存していることが指摘された。

S&Pは、今後の格下げにつながるリスクシナリオとして、財政状況が予想以上に悪化する場合や、総選挙に向けた国内の政治的緊張が激化し、国家の基本的機能の混乱や政府の債務返済能力が損なわれるような事態を挙げている。

一方で、政府の一般財政赤字が適度な水準に留まる場合や、選挙後に合意形成に基づく政策決定が進み、欧州連合(EU)加盟に関連する構造改革が加速する場合には、格上げの可能性があるとした。同社は、政治および政策環境の予測可能性と安定性が向上し、信用指標を弱体化させるような急激な制度変更のリスクが低減することが、評価引き上げの条件になるとしている。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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