セルビアのアルタ銀行、北マケドニアのストパンスカ銀行の経営権取得

10月16日、北マケドニア証券取引委員会（Securities and Exchange Commission: SEC）は、セルビアのアルタ銀行（Alta Banka）が、北マケドニアのストパンスカ銀行（Stopanska Banka Bitola）に対する株式公開買付け（TOB）の結果、発行済株式の93.26%を保有する筆頭株主となったことを発表した。

SECの通知によると、アルタ銀行は今回のTOBを通じて、ストパンスカ銀行の株式345,175株（発行済株式の88.29%に相当）を取得した。同行はTOB実施前からすでに19,439株（同4.97%）を保有していた。

アルタ銀行は9月に開始したTOBにおいて、1株あたり3,777デナル（約61.3ユーロ）での買付けを提案していた。ストパンスカ銀行の発行済株式総数（390,977株、1株あたり額面3,000デナル）に基づくと、同行の企業価値は約14億8,000万デナル（約2,400万ユーロ）と評価される。

なお、スコピエ証券取引所（Macedonian Stock Exchange: MSE）の最新データによると、ストパンスカ銀行の株式（MSE: SBT）が最後に取引されたのは7月4日で、その際の平均価格は3,230デナルであった。

ストパンスカ銀行の買収については、北マケドニア国内大手行のコメルチヤルナ銀行（Komercijalna Banka）が昨年、1株当たり3,200デナル（約52ユーロ）でのM&Aを提案していたが、ストパンスカ銀行株主の賛同を得られず、買収は失敗に終わっていた。

コメルチヤルナ銀行によるストパンスカ銀行の買収は失敗

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