セルビア政府が原発建設に向けた技術評価の入札手続きを開始

6月20日、セルビア鉱業・エネルギー省は、同国における初の原子力発電所建設を念頭に置いた技術評価事業の入札を公示した。

公示された入札説明文書によれば、この技術評価は「セルビアにおける原発建設に際し、現在の市場において利用可能な技術的選択肢についての包括的な分析を行う」であり、この中には現在各国で研究が進められている小型モジュール炉(SMR)の利用可能性の検討も含まれるとされている。応札期限は7月16日とされ、落札者はセルビア政府との契約締結後、12週間以内に必要な調査・検討を完了することが見込まれて

同国は旧ユーゴスラヴィア時代の1989年に、チェルノブイリ原発事故を受けて国内での原発建設を法律によって禁止しており、これは現在のセルビアにも適用されている。しかし、同国のヴチッチ(Aleksandr Vucic)大統領は、3月に開催された世界原子力エネルギー・サミットの際に、この法律を改正し同国初の原発建設に向けて取り組む姿勢を表明していた。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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