セルビア政府がニシュ空港第2期工事契約に関する覚書を山東グループ企業と締結

10月9日、セルビア政府は、ニシュ国際空港(コンスタンティン大王空港)の第2期拡張工事に関する協力覚書を、中国の山東グループ企業との間で締結した。

建設・運輸・インフラ省プレスリリースによれば、覚書は、ヴェシッチ(Goran Vesić)建設・運輸・インフラ大臣と山東国際技術主任との間で署名され、署名式典には、コヴァチェヴィッチ(Jelena Zarić Kovacević)行政・地方自治大臣、パヴロヴィッチ(Dragoslav Pavlović)ニシュ市長、李明・駐セルビア中国大使等が出席した。

第2期工事には、滑走路の改修、旅客ターミナルビルと航空機駐機プラットフォームとの接続部分の拡張、誘導路と管制塔の建設などが含まれており、工事費用は総額約1億4,000万ユーロとされている。ヴェシッチ大臣によれば、セルビアは国際通貨基金(IMF)とのスタンドバイ取極の下で、公的債務残高を一定水準以下に抑制する義務を負っており、これをクリアするため、当初3年間は山東側の自己資金で工事が行われ、セルビア政府は2027年以降に山東が立て替えた工事費用を払い戻す計画となっている。

ニシュ空港は、今年7月に1,600万ユーロを投じて建設した新ターミナルを稼働させており、また今年3月には、山東との間でニシュ空港内部の道路及び関連施設工事契約が結ばれている。

ニシュ空港は、2023年には前年比15%増となる約45万人の旅客利用があった。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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