
RS議会がドディックRS大統領に対する有罪判決の無効を決定:セルビア、ロシア、ハンガリーはドデイックRS大統領への支持を表明
2月27日、ボスニア・ヘルツェゴヴィナを構成する政体の一つであるスルプスカ共和国(RS)の議会は、国家裁判所、検察、国家捜査保護庁(SIPA)を含むボスニア国家機関のRS域内における活動を禁止する法案を採択した。
このRS議会の動きに先立って、2月26日、ボスニア国家裁判所から有罪判決を受けたドディック(Milorad Dodik)RS大統領は、自身のX公式アカウントを通じて、同判決を却下するとともに、RS議会が、ボスニア国家機関RS域内における活動を禁止する法律を採択する予定であると述べていた。
➡️ Народнa скупштинa Републике Српске донијеће неколико важних одлука, а то су да се одбија процес у Суду БиХ, као и закон о забрани рада Тужилаштва на територији Српске.
— Милорад Додик (@MiloradDodik) February 26, 2025
➡️ Други је забрана спровођења одлука Суда БиХ на територији Српске, а трећи закон је о забрани дјеловања… pic.twitter.com/Ro7Burdi2R
ボスニア国家裁判所は26日、ドディックRS大統領に対し、デイトン和平合意の履行を監督する国際的に任命された上級代表の決定に従わなかったとして、禁錮1年および6年間の大統領職からの排除を言い渡した。
判決前、ドディック氏は有罪判決が出た場合には「却下する」とし、スルプスカ共和国が国家レベルの機関から撤退を開始すると述べていた。
RSは、1990年代のボスニア紛争を終結させたデイトン和平合意に基づきボスニア・ヘルツェゴビナを構成する2つの政体(entity)の1つである。もう1つの構成体は連邦(ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦)となっている。連邦とRSはそれぞれ独自の政府と議会を持ち、弱い中央政府によって結びつけられている。
セルビア、ロシア、ハンガリーはドデイックRS大統領支持を表明
この判決に対し、セルビア、ハンガリー、ロシアの政治指導者はドディックRS大統領への支持を表明した。26日の判決言い渡し直後にドディックRS大統領と会談したセルビアのヴチッチ(Aleksandar Vučić)大統領は、「セルビアとして、そして私個人として、スルプスカ共和国のどんな決定にも常に寄り添う」と述べた。
ハンガリーのオルバン(Orbán Viktor)首相は自身の公式Xアカウント上で、「ドディック大統領に対する政治的魔女狩りは、民主的に選ばれた指導者に対する法的システムの武器化の悲しい例だ。西バルカン地域の安定を守りたいなら、これは正しい道ではない」とコメントした。
The political witch hunt against President @MiloradDodik is a sad example of the weaponization of the legal system aimed at a democratically elected leader.
— Orbán Viktor (@PM_ViktorOrban) February 26, 2025
If we want to safeguard stability in the Western Balkans, this is not the way forward!
ロシア外務省は公式声明において、「ドディック氏の起訴は純粋に政治的性質を持ち、西側によって扇動されたものだ。西側はボスニアの司法機関という操り人形を使って、欧州大西洋的新植民地主義に抵抗するスルプスカ共和国の愛国的勢力を政治の場から排除しようとしている」と述べ、有罪判決はボスニアとバルカン地域に有害な結果をもたらすと主張した。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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