北マケドニア電力公社がアゼルバイジャン国営企業とガス供給覚書を締結

11月14日、北マケドニア国営電力公社(ESM)は、アゼルバイジャン国営ガス会社SOCARとの間で、天然ガス供給に関する覚書(MoU)を締結したと発表した。

ESMのプレスリリースによれば、この協力関係は、北マケドニア天然ガスの調達先の多様化と供給可能性の向上を図り、競争力のある価格での安定的かつ継続的な供給を確保することを目的としている。ESMにとっては天然ガス供給の確保、SOCARにとっては地域市場における存在感の拡大という、双方の戦略的意図が合致した形となっている。

北マケドニアは国内に天然ガス資源を持たず、現在はブルガリア経由でロシアのガスプロムからガスを輸入している。このガスプロムとの契約は2030年に期限を迎える。

2021年には、ギリシャとの間で年間15億立方メートルの輸送能力を持つ天然ガスの相互接続に関する協定を締結している。このパイプラインにより、北マケドニアはギリシャ経由でアドリア海横断パイプライン(TAP)及びギリシャ沿岸部のLNG備蓄施設とに接続される予定となっている。これは、アゼルバイジャンからの天然ガス輸入を可能にする重要なインフラとなる見込みである。

(アイキャッチ画像出典:ESMウェブサイト)

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