EUとEBRDがベオグラード大学病院救急医療センター改修支援を発表
5月22日、EUと欧州復興開発銀行(EBRD)は、老朽化が進むベオグラード大学病院救急医療センターの改修のために合計1,380万ユーロを支援すると発表した。
支援額のうち、880万ユーロはEUの無償資金援助を通じて、500万ユーロはEBRDが提供する融資を通じて実施される。EUはこれに加え、この改修プロジェクトの管理・監督支援及び改修後の医療センターにおけるエネルギー効率化促進のために別途170万ユーロの支援を行うことを発表している。
この改修プロジェクトでは、救急医療センターの面積を4,000平方メートルまで拡張すると同時に、建物自体のエネルギー効率化を図ることが予定されている。
この日行われた署名式に出席したEBRDのコランゲリ(Matteo Colangeli)西バルカン局長は、「エネルギー価格の上昇によって、建物のエネルギー効率化を向上させることは喫緊の課題となってきている。エネルギー効率化促進は、単に電気料金を抑制するだけではなく、大気汚染防止や環境に配慮した雇用創出にも資するものである。EBRDはEUとともに、今後も重要な公共施設のエネルギー効率化を支援していく意向である。」と述べた。
また同じく署名式に出席したギアウフレット(Emanuele Giaufret)駐セルビアEU大使は、この改修事業がベオグラード市立図書館など他の3つの公共施設を含むエネルギー効率化支援プロジェクトの一環であることに言及するとともに、EUが今後、軍病院(VMA)改修プロジェクト及びティルショバ第2小児科病院建設プロジェクトに対して総額3,600万ユーロの支援を予定していることを明らかにした。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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