
拡大担当欧州委員、モンテネグロの加盟交渉は「最終局面」と言及も「民主的セーフガード」の適用を強調
3月26日、ポドゴリツァを訪問した欧州委員会のコス(Marta Kos)欧州委員(拡大担当)は、モンテネグロは加盟交渉の「最終局面」にあるとしつつも、新規加盟国が民主的基準を維持するための「民主的セーフガード(Democratic Safeguards)」が適用される最初の国になるとの見解を示した。スパイッチ(Milojko Spajic)首相との共同記者会見で述べたもので、この「保険メカニズム」はモンテネグロに限らず全ての将来の加盟国に適用されるが、候補国の中で最も準備が進んでいるモンテネグロがその最初の適用例になると説明した。
コス委員によれば、このメカニズムは加盟後に民主的価値観からの後退が生じた際、EU側が適切に対応することを可能にするものである。一方で、同委員は「EU基本条約は明確であり、全ての条件を満たせば加盟国は100%の権利を享受できる」と明言し、西バルカン諸国に対して一部で検討されていた「二級会員」的な地位を否定した。モンテネグロの進展については「目覚ましい」と評価し、現在の拡大プロセスにおけるフロントランナーであると認めたものの、依然として司法の独立、ハイレベルの汚職および組織犯罪への対策、報道の自由の確保など、最も困難な改革が残されていると指摘した。
コス委員は、改革の加速、法の支配の強化、メディアの独立の3点を優先事項として挙げ、単なる形式的な法律整備ではなく、国家を強固にするための質の高い改革が必要であると強調した。また、2013年のクロアチア加盟以来、EU拡大が停滞している現状に触れ、加盟プロセスを完遂するためにはスポーツのような「チーム精神」と「総動員」が必要であると訴えた。コス委員はまた、かつて全ての交渉チャプターが閉鎖された際には国内最高峰のボボトヴ・クク(Bobotov Kuk)に登ると公約したことに触れ、すでにトレーニングを開始していると付け加えた。
Visiting Montenegro today which is well advanced on its EU path but significant work still lies ahead.
— Marta Kos (@MartaKosEU) March 26, 2026
The absolute priority is building strong institutions that guarantee the rule of law.
Montenegro needs to unite its political forces, including civil society, to speed up… pic.twitter.com/rVkCXCoxJl
これに対し、スパイッチ首相は、2024年8月に採択された計画に沿って改革プロセスが順調に進展していると応じた。各政策分野(チャプター)の交渉妥結は予定通りのタイムラインで進んでいるとし、制度のさらなる改善や加速の余地はあるものの、着実に計画を遂行していることを強調した。コス委員は、2026年がモンテネグロの独立20周年にあたることに触れ、年内に全ての交渉チャプターを閉鎖することが「最高の贈り物」になると述べ、政治家や市民社会に対し、最終段階に向けた結束を呼びかけた。
モンテネグロは、この前週に、EU加盟交渉における全33の政策分野(章=チャプター)のうち、第21章「汎欧州ネットワーク」の交渉を暫定的に完了させたばかりであった。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)






























































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