中国GEB、セルビアに3000万ユーロの新工場建設へ－BMWにも部品供給予定
7月24日、セルビアのメサロヴィッチ（Adrijana Mesarović）経済大臣は、中国の精密機械部品メーカーである山東ゴールデンエンパイア精密機械技術（Shandong Golden Empire Precision Machinery Technology, GEB）が、セルビア中部のチュプリヤ（Ćuprija）に3,000万ユーロを投じて新工場を建設すると発表した。この発表は、セルビア政府とGEBとの間で本プロジェクトに関する覚書が調印された後に、セルビア経済相の公式Instagramへの投稿を通じて発表された。
メサロヴィッチ大臣によると、新工場は40ヘクタールの敷地に建設される予定とされている。雇用計画としては、第1フェーズで100人の新規雇用を創出し、その後2028年末までには従業員数を450人まで拡大する見込みとなっている。
GEBは中国山東省（Shandong）聊城市（Liaocheng）に本社を置く企業で、精密プレス技術を専門とし、ベアリング保持器や自動車用精密部品を主力製品としている。同社はすでに中国とメキシコに生産拠点を持ち、世界33カ国に製品を輸出している。
メサロヴィッチ大臣は以前、このチュプリヤの新工場がドイツの自動車大手BMWに部品を供給する計画であることにも言及しており、今回の投資はセルビアが欧州の自動車産業サプライチェーンにおける拠点としての重要性を高めていることを示す新たな事例と言える。
（アイキャッチ画像出典：Shutterstock）
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