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アルバニア議会、2026年度予算案を可決-財政赤字は対GDP比2.3%を維持

12月12日、アルバニア議会は、2026年度の国家予算案を賛成多数で可決したと発表した。今回承認された最終案では、財政赤字の目標を国内総生産(GDP)比2.3%としており、前年から同水準を維持する形となっている。議会は定数140議席のうち81票の賛成を得て本法案を通過させた。

アルバニア議会プレスリリースによれば、11月に議会委員会へ提出された当初の草案から大きな変更は加えられず、各機関への支出の再配分など一部の修正に留まった。2026年の経済成長率は4.0%と予測されており、本年の推定値である3.9%からの緩やかな加速を見込んでいる。

予算の規模については、歳入が8,231億レク(約85億ユーロ)となる見通しである一方、歳出は8,868億レク(約88億6,000万ユーロ)に達すると設定された。また、2026年の名目GDPは2兆7,810億レク(約278億1,000万ユーロ)に達すると予測されており、国民一人当たりのGDPは11,899.7ユーロと見込まれている。

今回の予算案は、アルバニアの経済・社会開発の支援および欧州連合(EU)への加盟に向けた改革の推進に重点を置いている。特に、EUの成長計画(Growth Plan for the Western Balkans)を最大限に活用し、2030年までのEU加盟実現を後押しすることを目標としている。

議会経済委員会のエコノミ(Milva Ekonomi)委員長は審議において、7つの委員会から提出された総額5億490万レク(約505万ユーロ)相当の機関経費増額要求については、予算の上限内で賄えるとしてこれを受け入れたと述べた。その一方で、野党側から提出された50件の修正案に関しては、支出を2,789億レク(約27億8,900万ユーロ)増加させる内容であり、財政規律のパラメーターに違反するとして退けたことを明らかにしている。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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