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【報道】アルバニア当局、フラッグキャリア「エア・アルバニア」の運航ライセンスを停止-経営危機が影響か

アルバニア国内報道によれば、12月15日、アルバニア民間航空局(Autoriteti i Aviacionit Civil:AAC)は、同国のフラッグキャリアであるエア・アルバニア(Air Albania)に対し、民間航空法および規制要件への不適合を理由として、運航ライセンスを停止したことを明らかにした。AACはメディアからの照会に対し、停止措置に至った具体的な違反内容については言及を避けている。

現地メディアの報道によれば、エア・アルバニアは過去1週間にわたり経営破綻の危機にあると報じられており、同社にとって最も主要な路線であるティラナ-イスタンブール間のフライトを含め、複数の便が欠航していた。ティラナ国際空港の広報担当者は、少なくとも金曜日に予定されていた3便が、理由の説明なくキャンセルされた事実を認めている。

エア・アルバニアは2018年に設立されたが、直近ではその経営体制が大きな転換点を迎えていた。同社株式の49%を保有する筆頭株主であるターキッシュ・エアラインズ(Türk Hava Yolları)は先月、その保有株式を売却する意向を発表したばかりである。なお、現地のビジネス登記情報によると、残る株式のうち41%は、レヤナ・イドリズィ(Rejana Idrizi)氏らが共同所有する民間企業、MDNインヴェストメント(MDN Investment)が保有している。

今年5月、アルバニアのラマ(Edi Rama)首相は、同社が困難な移行期にあることを認めつつも、今後は事業拡大を計画している旨を述べていたが、今回のライセンス停止処分により、同社の存続は極めて不透明な状況となった。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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