
スルプスカ共和国のカラン新大統領が就任:やり直し選挙を経てドディク路線の継承を強調
2月17日、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(BiH)を構成する政体(エンティティ)の一つであるスルプスカ共和国(Republika Srpska: RS)において、シニシャ・カラン(Siniša Karan)氏が国民議会(Народна скупштина Републике Српске / Narodna skupština Republike Srpske)の第33回特別会合に出席し、宣誓式を経て正式に正式にRS大統領に就任した。
カラン氏は、2025年11月に実施された前倒し大統領選挙において、中央選挙管理委員会が一部の投票所で不正を確認したことを受けて行われた再投票を経て当選した。2026年2月8日に17選挙区・136カ所の投票所で実施されたやり直し選挙の結果を反映した最終的な得票率は50.54%であり、同氏の任期は2026年10月に予定されている次回のRS国民議会総選挙までとなる。
RS国民議会プレスリリースによれば、就任式の演説においてカラン氏は、RSの創設をセルビア人の主権的な決定によるものと位置づけ、その地位を永遠に守り抜く決意を表明した。また、同氏は自身の政治的盟友であり、独立社会民主同盟(Savez Nezavisnih Socijaldemokrata: SNSD)党首であるミロラド・ドディック(Milorad Dodik)氏に対して、同氏のこれまでの歩みを継承する機会を与えられたことへの深い謝意を述べた。カラン氏は、デイトン和平合意(Dayton Peace Agreement)を遵守し、共和国の利益と憲法を守ることが最優先事項であると強調した上で、全ての国民が共和国の旗の下に一致団結する必要性を訴えた。
式典には、BiH大統領評議会のセルビア系メンバーであるジェリカ・ツヴィヤノヴィッチ(Željka Cvijanović)氏や、スルプスカ共和国憲法裁判所長を務めるジェラルド・セルマン(Džerard Selman)氏、そしてドディク氏らを含む政界の要人が多数出席した。カラン氏の就任は、前政権の路線を強く踏襲するものであることが鮮明となっており、中央政府との権限争いや国際社会との関係性において、今後も既存の強硬な姿勢が維持される可能性が高い。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

























































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