
ベオグラード・ウォーターフロントの拡張計画発表:サヴァ川沿いに新地区「マリーナ」を建設
1月27日、ベオグラード・ウォーターフロント(Beograd na vodi)の開発事業者は、セルビアの首都ベルグラードのサヴァ(Sava)川右岸において、新地区「ベオグラード・ウォーターフロント・マリーナ(Belgrade Waterfront Marina)」を開発する計画を発表した。このプロジェクトは、現在進行中の大規模な都市再開発事業をさらに拡張させるものであり、都市の景観と文化機能を大幅に強化することを目指している。
新たな計画の核となるマリーナ地区は、ベオグラード・フェア(Beogradski sajam)の第1ホールに隣接するエリアに位置する。ここにはヨットクラブや大型の屋外プールを備えたマリーナが整備されるほか、第1ホールの近隣には高さ120メートルの複合用途ビルが建設される予定である。特筆すべきは、1950年代に建設された歴史的建築物である第1ホールの活用法で、象徴的なドーム構造を維持したままオペラハウスへと改修され、新たな文化芸術の拠点として再生される。
インフラ整備においては、既存のサヴァ・プロムナード(Savska promenada)が2.4キロメートル延長され、レジャー拠点であるアダ・ツィガンリヤ(Ada Ciganlija)まで接続される計画である。また、サヴァ川の左岸(ノヴィ・ベオグラード側)には、パノラマ観覧車「ベオグラード・アイ(Belgrade Eye)」が建設される。このほか、トプチデル公園(Topčiderski park)とサヴァ川の両岸を繋ぐ「グリーン・ライン(Zelena linija)」と呼ばれる線形公園の整備も計画に含まれており、歩行者や自転車の回遊性が大幅に向上する見通しとされている。
ベオグラード・ウォーターフロント・プロジェクトは、2015年にセルビア政府とアラブ首長国連邦(UAE)の不動産開発会社イーグル・ヒルズ(Eagle Hills)との間で締結された合意に基づき進められている。総額30億ドル(約25億ユーロ)規模とされるこのプロジェクトでは、これまでに14棟のビルや1万戸の居住ユニット、高さ168メートルの「クーラ・ベオグラード(Kula Beograd)」などが完成、あるいは入居を開始している。2025年1月に初めて発表された拡張方針によれば、全フェーズ完了後の不動産価値は総額120億ユーロ(約144億ドル)を上回ると予測されている。
なお、同事業の運営会社であるベオグラード・ウォーターフロント社の株式は、イーグル・ヒルズが67%、セルビア政府が33%をそれぞれ保有している。今回の拡張は、2027年にベルグラードで開催される認定博覧会(EXPO 2027)に向けた都市機能の刷新という側面も持っている。ベオグラード・フェアの主要機能が博覧会会場となるスルチン(Surčin)地区へ移転することに伴い、旧フェア会場の跡地を現代的な居住・商業・文化空間へと転換させる狙いがある。
(アイキャッチ画像出典:Wikimedia commons via CC BY-SA 4.0)





























































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