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モンテネグロのEU加盟交渉が加速:「財務統制」分野の加盟交渉を完了

1月26日、ブリュッセルにおいてモンテネグロと欧州連合(EU)による第25回政府間会議(Intergovernmental Conference)が開催され、モンテネグロの加盟交渉における「財務統制(Financial control)」分野の交渉が完了した。今回の進展により、モンテネグロが暫定的に交渉を完了させた政策分野(チャプター)は、全33のうち13に達した。

同会議に出席したスパイッチ(Milojko Spajić)首相は、記者会見でのスピーチにおいて、今回の交渉完了を「モンテネグロが日々より安定し、改革に専念していることの証明である」と評価した。スパイッチ首相は、昨年12月の政府間会議において5つのチャプターの交渉を完了させた勢いを維持し、2026年内に全ての交渉分野を完了させるという野心的な目標を改めて強調した。

これに対し、EU側のコス(Marta Kos)欧州委員(近隣・拡大担当)は記者会見で、モンテネグロの努力を称賛し、「モンテネグロは全ての加盟候補国にとってのインスピレーションとなっており、2026年末までの全政策分野での交渉完了は十分に可能である」との見解を示しつつ、法の支配をはじめとする各分野の改革をさらに加速させることが肝要であると強調した。

また、EU理事会議長国を務めるキプロスのラウナ(Marilena Raouna)欧州問題担当副大臣は、拡大政策がEUにとって戦略的な地政学的優先事項であることを再確認し、今回の進展を歓迎した。

チャプター32は、公的内部財務統制やEUの財務的利益の保護、さらにはユーロ偽造防止に向けた国際基準の導入など、国家の透明性と財務規律を問う重要な分野である。これは加盟交渉において最も重視される「基本事項(Fundamentals)」政策分野群(クラスター)の一部を成しており、この分野での前進は、他の広範な交渉分野の完了を加速させるための重要な前提条件となる。

モンテネグロ政府は現在、2026年から2027年にかけてのEU加盟に向けた行動計画を進めており、2028年の正式加盟を目標に掲げている。モンテネグロのゴルチェヴィッチ(Maida Gorčević)欧州問題相は、今年前半のEU理事会議長国であるキプロスが年初早々に会議を招集したことを歓迎し、EU全体がモンテネグロの加盟を支持している明確なシグナルであると述べた。

また、本会議では、多くのEU加盟国からモンテネグロとの加盟条約(Accession Treaty)を起草するための作業部会の設置を求める声が上がった。これは、同国の加盟プロセスが最終段階に入りつつあることを示唆している。ゴルチェヴィッチ(Maida Gorčević)欧州問題相は、今回の交渉官僚がEU加盟への最も重要な年となる2026年に向けた強力な追い風になると述べ、ヴコヴィッチ(Novica Vuković)財務相も、本分野の進展がモンテネグロ市民の利益に直結するものであると評価した。

モンテネグロは2025年12月に、チャプター3(事業設立の権利およびサービス提供の自由)、チャプター4(資本の自由移動)、チャプター6(会社法)、チャプター11(農業・農村開発)、チャプター13(漁業)の5分野の交渉を完了しており、同年6月にはチャプター5(公共調達)も完了している。同国は2028年までにEUの28番目の加盟国となることを目指しており、現時点で交渉未了となっている残り20のチャプターについても、今後12か月以内に交渉を完了させるべく、全政府を挙げて改革を継続する方針を表明している。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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