【報道】セルビア政府による利益率規制が波紋：デレーズ・セルビアが25店舗閉鎖と投資凍結を決定か

セルビア国内報道によれば、オランダに拠点を置く小売り大手アホールド・デレーズ（Ahold Delhaize）のセルビア現地法人であるデレーズ・セルビア（Delhaize Serbia）は、年末までに国内の25店舗を閉鎖し、人員削減を行うとともに、来年度の投資計画を凍結する方針を決定したと見られる。この決定は、セルビア政府が高騰する食品価格の抑制を目的として導入した小売業者の利益率（マージン）を制限する規制による直接的な影響であり、西バルカン地域における外国資本と現地政府の緊張関係を浮き彫りにしている。

今回の決定の発端となったのは、セルビア政府が9月1日に施行した、大手小売業者を対象に約3,000品目の利益率を最大20％に制限する規制である。