
セルビア議会、ヴチェヴィッチ首相の辞任を正式承認
3月19日、セルビア国民議会は、ヴチェヴィッチ(Miloš Vučević)首相の辞任を正式に承認した。
セルビア政府は声明において、今後は暫定政権として機能し、現在進行中の案件及び緊急の業務のみを遂行すると発表した。
ヴチェヴィッチ首相の辞任承認に伴い、30日以内に新政府を組閣することが必要となる。この期限内に新政府が形成されない場合、議会選挙が自動的に招集され、各政党には45〜60日の選挙運動期間が与えられる。
ヴチェヴィッチ首相は2025年1月28日、2024年11月に北部都市ノヴィ・サド(Novi Sad)で発生した鉄道駅舎屋根崩落事故を受けて全国に広がった学生主導の大規模抗議デモの中、辞任を表明していた。この事故では14人が死亡し、3人が重傷を負った。重傷を負った1人はその後死亡した。
セルビア進歩党(Srpska napredna stranka、SNS)が率いるセルビアの連立政府は、2023年12月に行われた繰り上げ選挙後の2024年5月に発足した。SNSは2012年からセルビアで政権を握っている。
ヴチッチ(Aleksandar Vučić)大統領は2月28日、新政府が4月10日までに形成されることを期待していると述べていた。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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