NISが2024年上半期に前年同期比2倍の投資を実施

セルビアの石油・ガス大手NIS(Naftna Industrija Srbije)は、2024年上半期に、前年同期比で11%増となる総額244億ディナール(約2億840万ユーロ)を設備改修等に投資したと発表した。

中心的な投資対象となったのは、パンチェボ製油所の改修プロジェクトであった。NISはこれを「同社史上最も複雑な改修プロジェクト」と位置づけており、この改修によってパンチェボ製油所が西バルカン地域で最も近代的かつ環境に配慮した製油所の一つになるとNISは述べている。また、石油・ガスの探査・生産分野や小売ネットワークの近代化にも多額の資金を投入したと発表している。

しかし、NISの2024年上半期の業績は前年同期を下回った。純利益は53億ディナール(約4,526万ユーロ)、税引前利益に支払利息、減価償却などを加えたEBITDは228億ディナール(約1億9,473万ユーロ)となり、2023年上半期の純利益137億ディナール、EBITDA285億ディナールから減少している。

一方で、石油・ガスの生産量は57万5000石油換算トンと、前年同期の57万1000トンからわずかに増加した。
NISは、2023年5月時点でロシアのガスプロムが56.15%、セルビア政府が約30%を保有し、残りは少数株主が保有している。

(1ユーロ=117.081デイナール)

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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