NISがシノペック傘下企業と脱炭素分野等での科学技術協力覚書を締結

9月10日、露ガスプロム傘下のセルビア石油産業(NIS)は、中国石油加工(シノペック)グループ傘下のSinopec Petroleum Engineering Corporationとの間で、科学技術協力に関する覚書を締結したと発表した。

この協力覚書は、グリーンエネルギー及び二酸化炭素の回収、友好利用・貯蔵(CCUS)プロジェクトを対象としている。

NISのプレスリリースによれば、この覚書は、シノペック代表団がNISを訪問した際に署名されたものであり、両社は相互の関心分野における科学技術協力を確立することを目指している。特に、再生可能エネルギー、CCUS、低炭素水素の生産、地熱および太陽光エネルギー活用が優先事項とされている。

NIS社の給油所によれば、両社は、最先端技術を活用し、セルビアのエネルギー部門の持続可能な未来に貢献する意向を共有しており、両社の協力はセルビアのエネルギー転換、脱炭素化、環境保護に向けた新たな道を開くものと期待されている。

シノペック代表団の訪問中には、NISのパンチェヴォ製油所における二酸化炭素回収プロジェクトやブルー水素の生産に焦点を当てた協力の方法についても議論された。

覚書は、アンドレイ・ショシンNIS副CEO(探査・生産担当)、レオニード・ストゥロフNIS科学技術センターCEO及びSinopec Petroleum Engineering Corporationの省エネ・環境保護専門家である張健(Zhang Jien)氏によってベオグラードで署名された。署名式には、NISのキリル・チュルデネフCEO及びSinopec Petroleum Engineering and Construction Corporation社の席志国(Xi Zhiguo)社長、Sinopecグループの代表者であるスン・イェナン氏、ウラジミール・ガイッチNIS精製部長、および両社の共同活動に参加する可能性のある他のSinopec子会社の代表者が出席した。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。