IMFがセルビア向けスタンドバイ取極の第3次レビューを完了
7月8日、国際通貨基金(IMF)は、セルビアに対するスタンドバイ取極(Stand-By Arrangement, SBA)の第3次レビューを完了したと発表した。これにより3億1,646万SDR(約4億ユーロ)の資金への追加アクセスが認可されたが、セルビア当局はSBAを予防的なものとして扱い、このレビューの承認時点で資金を利用しないとの意向を示している。
IMFはセルビアの済状況について、「経済成長率は上昇し、インフレは低下、経常収支赤字は縮小し、外貨準備高は過去最高を記録し、公的債務は減少している。セルビア当局は、2024年の財政計画に対し確実にコミットしており、これはSBAの財政目標と一致しているが、公共投資の増加により、2025年から2027年にかけての赤字は以前の予測よりも高くなる見込みである。公共投資の増大は、透明性の向上と公共投資管理改革と共に進められる。」と述べたうえで、セルビアのマクロ経済は依然として強固であると評価した。
SBAに基づくIMFによるレビューは、2023年12月以来のものとなった。
以前より改革の必要性が指摘されていた国有エネルギー企業の状況について、IMFは「財務状況は安定しており、エネルギーセクター企業の構造改革、SOEガバナンス、広範な財政管理の進展が順調に進んでいる。」と評価した。
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