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フィンランドの飲料大手オルヴィ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ最大のビール醸造所バニャルチカ・ピヴァラの買収を完了

1月5日、フィンランドの飲料大手であるオルヴィ・グループ(Olvi Group)は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ最大のビール醸造所であるバニャルチカ・ピヴァラ(Banjalučka Pivara)の全株式および議決権の取得手続きを完了し、所有権移転に関する書類を現地裁判所に提出したと発表した。オルヴィのプレスリリースによれば、本件取引に関する法務および会計上の効力は、2026年1月2日付で発生している。

今回の買収は、2025年9月15日にオルヴィ・グループと英国の投資会社アルティマ・UK・ヴァリュー・パートナーズ(Altima UK Value Partners)との間で合意契約が署名されていたものであり、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ競争評議会からの承認取得を含む必要な規制当局の手続きを経て実現した。なお、具体的な買収金額などの財務条件については公表されていない。

1873年に設立されたバニャルチカ・ピヴァラは、同国北部のバニャ・ルカ(Banja Luka)に拠点を置き、約240名の従業員を擁する歴史ある企業である。同社の主力ラガービール・ブランドである「ネクター(Nektar)」は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ国内で最大の市場シェアを誇るだけでなく、近隣のセルビアやモンテネグロにおいても急速に販売を伸ばしているブランドとして知られる。2024年度における同社の純売上高は2,800万ユーロ(約3,280万米ドル)を記録した。

バニャルチカ・ピヴァラは5日付けで発表したプレスリリースにおいて、今後は新たな親会社の下で既存ブランドのさらなる育成、生産能力の向上、および製品ポートフォリオの段階的な拡大に注力する方針を示している。一方、買い手であるオルヴィ・グループは1878年創業の老舗飲料メーカーであり、フィンランド本国のほか、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ベラルーシ、デンマークで事業を展開しており、2024年のグループ純売上高は6億5,690万ユーロに達する。今回の買収完了により、同グループは西バルカン地域における強固な市場地位と成長基盤を獲得することとなる。

(アイキャッチ画像出典:Wkimedia commons via CC BY-SA 3.0)

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