2023年の対ボスニアFDIは前年比24.9%増:最大の投資国はロシア

8月19日、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ中銀は2023年の同国への海外直接投資(FDI)に関するデータを発表した。それによれば、2023年の対ボスニアFDI総額は約18億9,000万兌換マルク(KM)となり、前年比で24.9%の増加を記録した。

FDI流入額を国別で見ると、ロシアが約3億7,630万KM、セルビアが3億5,560万KM、オランダが2億3,770万KMとなっており、上位3カ国からの投資が目立った。このうち、ロシアからのFDIの大半は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナを構成する2つの政体のうちの一つであるスルプスカ共和国に流入したものと見られている。

投資部門別では、3億6,240万KMが投資されたコークスおよび精製石油製品製造部門が最大の投資先となっており、次いで金融サービス部門が3億430万KM、通信部門が2億8,890万KMと続いている。

また、2023年末時点での対ボスニアFDIの通算総額は約194億4,200万KMに達した。通算でのFDI流入額を国別にみると、クロアチア(28億KM)、セルビア(26億8,000万KM)、オーストリア(26億7,000万KM)となっており、これら近隣3か国からのFDIが通算総額の約半分を占めている。

(1ユーロ=1.95583KM)

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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