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アルバニア政府、2025年の経済成長率を3.9%と推計

12月30日、アルバニアのラマ(Edi Rama)首相は、2025年のアルバニアの国内総生産(GDP)成長率が3.9%に達するとの見通しを明らかにした。

年例の記者会見においてラマ首相は、2025年が同国経済にとって最良の年の一つであったと強調し、その成長を牽引した主な要因として観光業の好調を挙げた。ラマ首相の公式フェイスブック(Facebook)で公開されたヴィデオメッセージによれば、観光部門が経済全体の成長を支える強力な柱として機能したことが示されている。

アルバニア統計局(INSTAT:Instituti i Statistikave)が先週発表した最新の統計データによれば、2025年第3四半期のGDP成長率は前年同期比で3.75%となった。これは第2四半期の成長率である3.51%から加速しており、夏季の観光シーズンを含む年後半にかけて経済活動が一段と活発化したことを裏付けている。過去の推移を見ると、アルバニアの経済成長率は2023年に4.02%、2024年に4.05%を記録しており、2025年の推計値である3.9%は、近年の堅調な成長基調を維持していることを示唆している。

欧州委員会や世界銀行・IMF、欧州復興開発銀行(EBRD:European Bank for Reconstruction and Development)などの国際機関も、アルバニアの安定した財政運営と観光インフラへの継続的な投資がもたらす経済的効果を評価している。

近隣諸国が外部経済環境の影響を受ける中で、観光業を軸とした経済構造の多角化が進んでいることは、同国の経済的自立性を高める要因となっている。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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