
ラマ首相、議会選勝利を受け4期目新内閣を発表
9月11日、アルバニアのエディ・ラマ(Edi Rama)首相は、今年5月の総選挙における与党・社会党(Partia Socialiste, PS)の勝利を受け、第4次ラマ政権の閣僚名簿を発表した。ラマ首相は、欧州連合(EU)への加盟に向けた取り組みを継続する姿勢を強調した。
ラマ首相が社会党の総会で発表した新内閣の閣僚名簿では、ベリンダ・バルク(Belinda Balluku)氏が副首相兼エネルギー・インフラ相として留任する。また、ペトリット・マライ(Petrit Malaj)氏が財務相、ピロ・ヴェング(Pirro Vengu)氏が国防相、アデア・ピルデニ(Adea Pirdeni)氏が反汚職相、マイリンダ・ドゥカ(Majlinda Dhuka)氏がEU交渉担当相にそれぞれ指名された。
今回の組閣では省庁再編も行われ、従来の観光・環境省と経済・文化・イノベーション省が、環境省、観光・文化・スポーツ省、経済・イノベーション省の3省に分割される。新たな大臣にはそれぞれ、ソフヤン・ヤウパイ(Sofjan Jaupaj)氏、ブレンディ・ゴンジャ(Blendi Gonxhja)氏、デリナ・ブラヒマイ(Delina Brahimaj)氏が指名された。
主要閣僚ポストも交代となる。外交の要である欧州・外務相には国会議長代行のエリサ・スピロパリ(Elisa Spiropali)氏が、教育相にはミレラ・クンバロ(Mirela Kumbaro)氏が起用される。また、同国史上初となる女性の内務相として、保健相代行であったアルバナ・コチウ(Albana Kociu)氏が指名された。コチウ氏の後任の保健相には、腫瘍学者のエヴィス・サラ(Evis Sala)氏が就く。さらに、法務相にはベスフォード・ラマラーリ(Besford Lamallari)内務副大臣が、農業相にはチェリク(Cerrik)市長のアンディス・サラ(Andis Salla)氏がそれぞれ指名された。
発表された閣僚名簿は、今後議会での信任投票と大統領による承認を経て正式に発足する。ラマ首相率いる社会党は、5月の総選挙で得票率52%を獲得し、議会(定数140)で83議席を確保して単独過半数を維持しており、4期目の政権運営を担うこととなった。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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