
セルビアはEU炭素国境税の段階的導入を要請 ― 経済への急激な影響を懸念
7月18日、セルビアのドゥブラヴカ・ジェドヴィッチ=ハンダノヴィッチ(Dubravka Djedovic Handanovic)鉱業・エネルギー大臣は、欧州連合(EU)が導入する炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment Mechanism, CBAM)、通称「炭素国境税」について、国内経済の競争力を保護するため、段階的な導入をEUに要請したことを明らかにした。
ギリシャのアテネで開催されたエネルギー共同体(Energy Community)の閣僚理事会後、ジェドヴィッチ=ハンダノヴィッチ大臣はセルビア公共放送RTSのインタビューに対し、「EUは20年かけて炭素税率を引き上げてきた。我々が一夜にして(排出炭素1トンあたり)ゼロから(EUと同じ税率の)70ユーロに移行することはできない」と述べ、急激な制度導入が国内産業に与えるショックへの強い懸念を表明した。
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