IMFがセルビア向けスタンドバイ取極の第2次レビューを完了:4億ユーロの資金へのアクセスを承認

12月21日、国際通貨基金(IMF)理事会は、セルビア向けスタンドバイ取極(SBA)に基づく第2回レビューの完了を決定した。またこの決定に基づき、SBAの下でセルビアが4億ユーロの資金にアクセスすることを承認した。

IMFはSBA第2次レビューにおいて、「世界的な環境が厳しいにもかかわらず、セルビアの経済活動は回復し、労働市場は強靭である。2023年の経済成長率は約2.5%に達し、2024年には内需の回復に伴って3.25%に上昇すると予想される。インフレは減速し、2023年11月末には前年同期比8%まで低下した。引き続き緊縮的な金融政策を維持することで、2024年末までにインフレ率はセルビア中銀(NBS)の目標範囲内に戻ると予想される。一部の臨時支出措置にもかかわらず、SBAの下で合意された緊縮財政が継続しており、経常赤字は大幅に縮小し、対外直接投資(FDI)は堅調である。外貨準備高は2023年11月末時点で241億ユーロに達しており、これは過去最高水準である。」と述べている。

セルビアは2022年12月にIMFとの間で1.89億SDR(約24億ユーロ)のSBAを締結した。セルビア政府はSBAを予防的取極として扱う意向を表明しており、現時点ではアクセス可能な資金を引き出す予定は無いとしている。

IMFプレスリリース

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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