トルコ大統領がアルバニアを訪問:ラマ首相はトルコ製自爆型UAVのアルバニアへの提供について合意と発表
10月10日、トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdoğan)大統領はアルバニアを訪問し、ラマ(Edi Rama)首相、ベガイ(Bajram Begaj)大統領等アルバニア要人との会談を行った。
アルバニア政府プレスリリースによれば、両首脳は、会談後の共同記者会見において、両国が昨年、外交関係開設から100周年を迎えたことを祝福し、2021年に両国が締結した戦略パートナーシップを基盤に、両国の二国間関係をさらに発展させていくことで合意したと述べた。
エルドアン大統領は、両国間の貿易額を年間20億米ドルまで増加させるという目標を表明し、また、アルバニア軍に対しトルコが装備と訓練を提供する等の二国間軍事協力を強化する意向を示しました。また、ラマ首相との間でテロの脅威、特にフェットラー・ギュレン運動(FETO)との戦いについて議論したと述べました。
中東情勢について、エルドアン大統領は、ガザでの人道危機を引き起こしているイスラエルによる軍事行動の即時停止の必要性を強調した。
ラマ首相は、エルドアン大統領の来訪に謝意を示し、両国間の貿易拡大及び観光促進への期待を表明した。また、イスタンブール工科大学ティラナ校設立は両国の教育分野において画期的な出来事であると指摘した。
ロイター通信等の報道によれば、両国間の軍事協力について、ラマ首相は、「エルドアン大統領が、アルバニアに対し相当数の『カミカゼ・ドローン』の供与を行うと表明したことは、両国の軍事協力において大きな意味を持っており、これは『アルバニアには容易には手出しできない』というエルドアン大統領からの力強いメッセージである」と述べ、エルドアン大統領との間で、アルバニアに対するトルコ製の自爆型無人航空機(UAV)提供に合意したと表明した。ラマ首相は、具体的なUAVの機体名称などには言及しなかった。
一方、ラマ首相は、「エルドアン大統領との間では、ウクライナ情勢とガザ情勢について意見の一致を見たが、ハマスのテロ行為について、我々の間には見解の相違があった。アルバニアは、ハマスによるものを含めあらゆる形態のテロに対し反対する」と述べ、ハマスに対してアルバニアとトルコの間で立場が異なることを明言した。
このほか、両首脳は、トルコの支援によって建設されたナマズギャ(Namazgja)モスクの開設式典に出席した
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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