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セルビア郵便、米国向け物品の発送を一時停止

8月25日、セルビア郵便(Pošta Srbije)は、米国向けの全ての郵便物の受付を同日から一時的に停止すると発表した。その後、8月27日には書簡および書類の発送は再開されたが、小包の発送については停止措置が継続されている。

今回の措置は、米国政府が7月末に、全ての国からの郵便物に対する少額貨物の免税措置(デミニミス)を撤廃すると決定したことに起因している。8月29日から施行されるこの新規則により、米国に到着する商業品を含む全ての郵便物は、その価額にかかわらず関税の対象となり、事前に関税を支払うシステムが導入される。

セルビア郵便のプレスリリースによると、この新しい関税規則、特に差出人から事前に関税を徴収するプロセスには未だ不確定な点が多く残されている。さらに、セルビア郵便が契約する航空会社も米国への全郵便物の輸送を停止したため、すでに同様の措置を講じている他の欧州郵便事業者に追随せざるを得なくなったと説明されている。

この一時的な受付停止措置は、法人および個人の両方の差出人が対象となり、米国の新たな関税規則を巡る不確実性が解消されるまで継続される見込みとなっている。セルビア郵便は、今後の状況の変化や進展について、随時情報を公開するとしている。

米国による免税措置の撤廃は世界各地で影響を与えており、日本においても、日本郵便が8月27日以降米国向け郵便物の一部引き受け停止を発表している。

(アイキャッチ画像出典:Wkimedia commons, CC BY-SA 4.0)

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