
北マケドニアがブルガリアと結ぶ鉄道整備に向けた新入札手続きを開始
8月26日、北マケドニア政府はブルガリアとの国境を結ぶ鉄道路線の建設に向け、請負業者を選定するための新たな入札手続きを開始すると発表した。
この区間は北東部のクリヴァ・パランカ(Kriva Palanka)からブルガリアとの国境までの約24kmにわたるものであり、北マケドニア政府は昨年、事業計画の非現実性とコストの高さを理由に、以前の入札をキャンセルしていた。
北マケドニア政府プレスリリースによると、選定されたコンサルタントが新たなプロジェクト文書と入札手続きを準備し、請負業者を募ることになる。また、これと並行して、建設監督者を選定するための入札手続きも開始される。この事業は、欧州投資銀行(European Investment Bank: EIB)との間で締結された370万ユーロの技術支援資金協力協定に基づいて資金が提供される。
クリヴァ・パランカ鉄道区間は、汎欧州回廊回廊8号線(Pan-European Corridor VIII、通称「コリドー8」)の一部であり、アルバニアのアドリア海沿岸の港湾都市ドゥラス(Durres)から、北マケドニアを経由してブルガリアの黒海沿岸の港湾都市ヴァルナ(Varna)までを結ぶ、東西の交通ルートとなっている。コリドー8の建設は3つのセクションに分かれており、第1区間(クマノヴォ-ベリャコヴツェ間)は2025年1月に開通済み、第2区間(ベリャコヴツェ-クリヴァ・パランカ間)は現在建設中となっている。
北マケドニア政府は、このプロジェクトが地域の連結性を強化し、北マケドニアをバルカン地域における重要な通過国として位置づけるための戦略的な取り組みであると強調している。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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