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バール=ボリャレ間高速道路第2区間整備を中国企業連合が6.9億ユーロで落札

1月15日、モンテネグロの国営高速道路運営企業であるモンテプット(Monteput d.o.o.)は、同国で最も重要な大規模インフラ整備事業の一つとされるバール=ボリャレ(Bar–Boljare)間高速道路のうち、マテシェヴォ(Mateševo)からアンドリエヴィツァ(Andrijevica)に至る第2区間の設計および建設の受注者として、中国企業連合を選定した。

選定されたのは、パワーチャイナ(POWERCHINA Ltd.)とステコル(STECOL Corporation)で構成されるコンソーシアムである。モンテプットの発表によれば、同連合の入札価格は6億9,396万9,668.88ユーロ(約8億700万ドル)であり、間もなく正式な契約締結が行われる見通しとなっている。

入札の経緯と競合他社の動向

今回の入札には合計4つのグループが参加した。モンテプットは欧州復興開発銀行(European Bank for Reconstruction and Development:EBRD)の基準に従い、2025年10月31日に開封された技術提案の評価を経て、財務審査を実施した。

最終的な価格競争には3者が残り、トルコのジェンギズ(Cengiz İnşaat Sanayi ve Ticaret A.S.)とアゼルバイジャンのアズヴィルト(Azvirt MMC)のコンソーシアムが約7億3,501万ユーロ、中国交通建設(China Communications Construction Company Limited:CCCC)が約7億2,464万ユーロを提示していた。一方、山東対外経済技術協力(Shandong Foreign Economic & Technical Cooperation)と山東路橋(Shandong Luqiao Group)のコンソーシアムについては、財務審査に進むための基準を満たさなかった。

資金調達とプロジェクトの意義

全長22キロメートルのマテシェヴォ=アンドリエヴィツァ間区間の建設には、国際的な金融支援が組み込まれている。EBRDによる2億ユーロの融資に加え、欧州連合(EU)から1億5,000万ユーロの無償資金が提供され、残りの費用はモンテネグロの国家予算から拠出される予定である。

全長160キロメートルに及ぶバール=ボリャレ間高速道路は、アドリア海に面した南部のバール港と、北部のセルビア国境を結ぶ戦略的路線である。これは、イタリアのバーリ(Bari)からモンテネグロ、セルビアのベオグラード(Beograd)を経てルーマニアのブカレスト(București)に至る「汎欧州交通回廊11号線(コリドーⅪ)」の重要な一部を構成する。

なお、同高速道路の第1区間であるスモコヴァツ(Smokovac)からマテシェヴォまでの41キロメートルは、中国路橋工程(China Road and Bridge Corporation:CRBC)によって建設され、2022年7月に既に開通している。今回の第2区間の着工により、モンテネグロ政府が掲げる南北インフラの統合と、隣国セルビアへの接続強化がさらに進展することとなる。

(アイキャッチ画像は既に開通した区間の建設中の様子、出典:Shutterstock)

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