
スルプスカ共和国大統領再選挙でドディク前大統領側近のカラン氏が勝利を確定
2月9日、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(Bosna i Hercegovina)を構成する政体(エンティティ)の一つであるスルプスカ共和国(Republika Srpska, RS)の中央選挙管理委員会(Centralna izborna komisija: CIK)は、前日に実施された大統領選挙の一部再投票の結果、独立社会民主同盟(Savez nezavisnih socijaldemokrata: SNSD)のカラン(Siniša Karan)氏が当選したとする最終結果を発表した。
今回の選挙は、昨年8月にシュミット(Christian Schmidt)上級代表(High Representative)の決定に従わなかったとして、1年間の禁錮刑および6年間の公職追放処分を受けたドディック(Milorad Dodik)前大統領の失職に伴い実施されたものである。
カラン氏はドディック氏の長年の側近であり、同国の内務大臣や科学技術開発・高等教育大臣を歴任した人物である。昨年11月に実施された当初の投票において不正が指摘されたため、17の選挙区内にある136の投票所で再投票が行われていた。最終的な集計結果によると、カラン氏は50.54%(224,384票)を獲得し、対立候補であるセルビア民主党(Srpska demokratska stranka: SDS)のブラヌシャ(Branko Blanuša)氏の得票率48.09%(213,513票)を僅差で上回った。
CIKの発表によれば、再投票における投票率は49.51%となり、対象となった84,474人の有権者のうち41,826人が投票した。勝利宣言においてカラン氏は、今回の当選は自身への支持のみならず、セルビア人が自らの運命を自ら決定するという主権の防衛を意味すると強調した。また、過去23年間にわたり政権を担ってきたSNSDの責任ある政策を継続し、全ての市民の利益のために一層尽力する姿勢を示した。一方、敗北したブラヌシャ氏は、選挙期間中に買収や脅迫、黒い資金の投入があったと主張し、選挙結果に対する強い不信感を表明している。
カラン氏は今後、中央選挙管理委員会による正式な承認を経て、2026年10月に予定されている次回の総選挙まで大統領を務めることになる。ドディック氏が失職後も依然として政治的影響力を保持する中、その後継として選出されたカラン氏が、国際社会やボスニア連邦側との緊張関係をどのように管理していくかが今後の焦点となる。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)




























































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