モンテネグロ電力公社株式に買い手つかず
8月12日、モンテネグロ電力公社(Elektroprivreda Crna Gora : EPCG)は、同社株式10%の二度目の公開売出について、期限までに応札者が現れず不成立に終わったと発表した。
EPCGは7月に、同社株式の10%にあたる約1,181万株を対象に、モンテネグロ国内株式市場でのブロック取引の形で買い主を公募していた。EPCGは当初最低売却価格を一株8.63ユーロに設定していたが、一度目の公募が不成立に終わったため、二度目の公募に際してこれを7.33ユーロに引き下げていた。また公募に際し、1,000メガワット以上の発電能力もしくは50万ユーロ以上の資本を有する電力企業、または過去3年間黒字経営を継続し10億ユーロ以上の資本と1億ユーロ以上の電力部門への投資経験を有する投資ファンド、といった条件を買い主に課していた。
二度目の公募が不調に終わったことを受け、EPCGは、このまま株式市場での売却を続けるか、入札による売却を行うか、あるいは売却そのものを取り止めるか、筆頭株主であるモンテネグロ政府の意向に従い決定するとしている。売却中止の場合、EPCGは約7,700万ユーロの減資を行う意向を表明しており、これにより約5,280万ユーロの損失を計上することが見込まれている。
EPCG株式の88.7%はモンテネグロ政府が所有しており、残りの株式のうち10%をEPCG自身が保有している。
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