セルビア政府が中国企業との間でエネルギー分野への投資に合意

5月９日、セルビア政府は、中国企業２社との間で合計27億ユーロのエネルギー分野への投資に関する合意文書に署名したと発表した。

合意はセルビアのジェドビッチ＝ハンダノビッチ（Dubravka Đedović Handanović）鉱業・エネルギー大臣と中国能源（China Energy International Group）及びHunan Rich Photovoltaic Science and Technologyとの間で各々署名された。

中国能源との間では、セルビア中部スメデレヴォ（Smederevo）における新たな石油精製施設の建設に関する枠組合意が署名された。ジェドビッチ＝ハンダノビッチ大臣によれば、この施設では700名が直接雇用されるほか、間接的に2,400名の雇用が創出されると見込まれている。当該事業に対する投資総額は約24億ユーロとされている。

一方、Hunan Rich Photovoltaic Science and Technologyとの間では、首都ベオグラード郊外のパラチン（Paraćin）における太陽光発電パネル製造工場の建設及び大規模太陽光発電施設の整備に関する覚書が署名された。このうち、太陽光パネル工場の建設には3,000万ユーロが投じられ、同工場では発電能力換算で年産1ギガワット相当の太陽光パネルが製造されると同時に、180人の雇用が創出されると見込まれている。また、太陽光発電施設は年間200メガワットの発電量とされ、整備費用は2,800万ユーロと見込まれている。

セルビア政府プレスリリース

（アイキャッチ画像出典：Shutterstock）