
セルビア鉄道、EBRDの融資を受け車両基地改修へ-10月に入札開始
セルビア国営鉄道会社「セルビア鉄道(Srbijavoz)」は、欧州復興開発銀行(European Bank for Reconstruction and Development, EBRD)からの融資を受け、国内の車両基地を改修・近代化するプロジェクトを進めており、2025年10月に建設工事に関する最初の入札を開始する予定である。これはEBRDが9月19日に発表した一般調達告知で明らかになった。
本プロジェクトは、セルビア鉄道が保有する鉄道車両の保守体制を強化し、旅客サービスの効率性を向上させることを目的としている。総額2,500万ユーロの事業費は、EBRDからの融資によって全額賄われる。具体的には、国内3か所の地域車両基地の改修・近代化と、新しい保守用機材の調達が含まれる。
EBRDの発表によると、まず10月にベオグラード市ゼムン(Zemun)区と北部ソンボル(Sombor)市にある既存車両基地の建設工事に関する入札が開始される。これに先立ち、本年8月には両施設の工事監督業務に関する入札が既に開始されている。
さらに、2026年4月には南部ニシュ(Niš)市における新たな地域車両基地の建設工事と、同基地に導入される保守用機材の調達に関する入札が、それぞれ開始される計画となっている。
EBRDは2023年に本件に関する融資を承認しており、当時からニシュの新車両基地建設と、ゼムンおよびソンボルの既存基地の改修に資金が充てられることが示されていた。
一連の調達手続きは、EBRDの調達方針・規則に則り、EBRDの電子調達ポータルを通じて行われる。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
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