
【2025年EU拡大進捗国別報告書】欧州委、コソヴォの政治的膠着による改革停滞を指摘
11月4日、欧州委員会は、EU加盟候補国等の改革進捗状況を評価した2025年版「拡大パッケージ」及び各国の年次報告書を公表した。コソヴォに関する報告書では、2024年1月1日に実現したシェンゲン圏への短期渡航査証免除といった成果や、EU統合への変わらぬコミットメントが評価された一方で、2025年2月の議会選挙以降続く国内の政治的膠着状態が、主要なEU加盟プロセス関連改革の進展を妨げていると指摘された。
公表された国別報告書によると、2025年2月9日に実施された議会選挙は、概ね自由かつ公正に行われ、競争的であったと評価されている。しかし、選挙後の新政府形成に向けた政治的対立が解消されず、3月23日以降、現政府は限られた行政機能しか持たない暫定的な地位に留まっている。この政治的空白により、議会は機能不全に陥っており、EUの「西バルカン成長計画」に基づく改革アジェンダの実施に必要な協定の批准も滞っている状況にあると欧州委は指摘している。








































































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