
EU、西バルカン成長計画に基づき3カ国への追加資金拠出を承認
10月16日、欧州委員会(European Commission)は、アルバニア、モンテネグロ、北マケドニアに対し、「西バルカン成長計画(EU Growth Plan for the Western Balkans)」の一環として総額1億2,340万ユーロの資金拠出を承認したと発表した。この決定は、これら3カ国が欧州連合(EU)の基準に沿った重要な改革を達成したことを評価するものである。
欧州委員会プレスリリースによれば、今回の資金拠出において、アルバニアは「成長計画」の下では初回となる9,930万ユーロを受け取る。そのうち4,620万ユーロは国家予算に直接配分され、残額は西バルカン投資枠組み(Western Balkans Investment Framework, WBIF)を通じてインフラ整備プロジェクトに充てられる。モンテネグロは「成長計画」としては2回目となる810万ユーロの拠出を受け、380万ユーロが国家予算へ、残りがWBIFを通じたインフラ支援となる。北マケドニアも同じく2回目の拠出として1,600万ユーロを受け取り、740万ユーロが国家予算に、残りがインフラ整備資金として配分される。
WBIFを通じて支援されるインフラプロジェクトは、持続可能な交通、クリーンエネルギー、デジタル化、人的資本開発といった分野を対象としており、西バルカン諸国や国際金融機関との緊密な協力のもとで実施される。
今回の拠出により、「西バルカン成長計画」開始以来の累計拠出額は、アルバニアが9,930万ユーロ、モンテネグロが1,830万ユーロ、北マケドニアが2,500万ユーロとなった。
欧州委員会ウェブサイトでの説明によれば、この成長計画は、西バルカン地域のEU加盟候補国に対し、完全な統合に先立ってEU加盟の恩恵の一部を提供することで、加盟準備を奨励し、加盟プロセスそのものと各国の経済成長を加速させることを目的としている。本計画の下に設立された「改革・成長ファシリティ(Reform and Growth Facility, RGF)」は、20億ユーロの無償資金協力と40億ユーロの融資から成る総額60億ユーロの財政支援を2027年までに提供するものとなっている。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)


































































この記事へのコメントはありません。