
コソボ北部情勢に関する駐コソボ米国大使によるブリーフィング
5月30日、フベニエル(Jeffrey M. Hovenier)駐コソボ米国大使は、26日、29日にコソボ北部で発生したセルビア人住民とコソボ警察やKFORとの衝突を受け、一連のコソボ北部情勢に関する報道機関向けのブリーフィング会合(Press Roudtable)を開催した。
フベニエル大使の冒頭発言及び記者とのやりとりの概要は次のとおり(強調表示は当サイトによるもの)
米国が北部情勢をどう見ているかにについてお話ししたい。我々は北部情勢を深く憂慮している。今回の事態は不必要な危機であったと我々は考えている。コソボ政府が26日に実施した、強制的な手段により北部自治体市庁舎へ立ち入るための作戦は、米国との間で調整されたものではなかった。我々は、この作戦について知ったとき強く反対した。なぜなら、現在目にしているような結果を予想していたからである。
我々は、今回の事態がコソボの名声にとって否定的な影響を与えたと考えている。今回の事態は、コソボとセルビアの関係正常化を進めるという我々の努力を後退させてしまった。またブリンケン国務長官が声明で述べたように、また我々が国務省声明で述べたように、米国とコソボの二国間関係に影響を与えている。
その最初の兆候は、ディフェンダー・ヨーロッパ23軍事演習へのコソボの参加を拒否するという決定である。本日もディフェンダー・ヨーロッパ23に関連する活動はコソボでは行われておらず、今後も行われることはない。コソボにとってのこの演習は終了した。我々はその他の措置(implications)についても検討している。
我々はクルティ首相に対し、北部情勢の緊張緩和を達成するために早急な措置を講じるよう、今この瞬間も非常に直接的に求めている。しかし、彼はその要求に応えてはいない。そのため、我々はこれ以外にどのような行動を取り得るか検討している。
コソボの他の利益、たとえばコソボ未承認国に対する働きかけや、コソボの欧州統合や欧州大西洋統合を前進させるための積極的な働きかけなどについて、今この瞬間、米国はそれらを行おうという熱意を失っていると言わざるを得ない。このような状況になってしまったことを非常に残念に思っているが、率直に言ってこれが事実である。それゆえ、クルティ首相が私たちの助言を受け入れ、北部における不必要な紛争に煩わされること無く、北部の緊張緩和を達成するために直ちに何らかの行動を起こし、セルビア・コソボ間の関係正常化の道程に関する合意の完全な履行という優先課題に取り掛かることができるようになることを、我々は望んでいる。
この記事へのコメントはありません。