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セルビアのロゴズナ金プロジェクト、新たな探鉱区で大規模金鉱床を発見

8月6日、豪鉱業会社ストリックランド・メタルズ(Strickland Metals Limited, ASX: STK)は、セルビア南部で同社が100%の権益を保有するロゴズナ金・卑金属プロジェクト(Rogozna Gold and Base Metals Project)において、新たな探鉱区であるコトロヴィ(Kotlovi)で大規模な金鉱床を発見したと発表した。

ストリックランド社のプレスリリースによると、コトロヴィ探鉱区で2025年に実施された最初のフォローアップ掘削孔の分析結果から、非常に広範囲にわたる金および卑金属の鉱床が確認された。 具体的には、深度337.4メートルから277.3メートルにわたり、金換算(AuEq)で平均品位1.3g/tの鉱化帯が捕捉された。 この中には、深度339.4メートルからの33.5メートル区間で金(Au)2.9g/t、さらにその内部の深度370.9メートルからの2.0メートル区間では金15.3g/tといった、複数の高品位な金鉱化ゾーンが含まれている。

この新たな発見があったコトロヴィ探鉱区は、既に金換算128万オンスの資源量が確認されているメデノヴァツ(Medenovac)鉱床から西へわずか350メートルの位置にある。 今回の掘削により、鉱化は走向に沿って約200メートルにわたって確認されたが、地表方向を含め全方向に対して未だ開かれている状態であり、さらなる資源拡大の可能性を示している。

ストリックランド社のマネージング・ディレクターであるレルピニエール(Paul L’Herpiniere)氏は、「コトロヴィ探鉱区での2025年最初の掘削孔は、並外れた結果をもたらした。数百メートルに及ぶ連続した鉱化と複数の高品位ゾーンにより、コトロヴィは資源量を大幅に増加させるための重要なターゲットとなりつつある」と述べ、年末までに追加の掘削を進め、この有望な発見の全体像を把握することに期待を示した。

ロゴズナプロジェクト全体では、現在8基の掘削リグが稼働しており、シャナツ(Shanac)、カッパーキャニオン(Copper Canyon)、グラディナ(Gradina)といった他の鉱床でも探査が進められており、今年7月には、グラディナでも新たな金鉱脈を発見したと発表していた。

同プロジェクトは総面積約184平方キロメートルに及び、確認されている総資源量は金換算で約740万オンスに上る。 ストリックランド社は、このプロジェクトが世界最大級の未開発金鉱床の一つになる潜在性を秘めているとしている。

(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)

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