
リオ・ティント、セルビアのリチウム開発計画で許認可待ち―経済効果と環境問題が焦点に
8月5日、英豪資源大手リオ・ティント(Rio Tinto)でヤダル(Jadar)リチウムプロジェクトのマネージング・ディレクターを務めるチャド・ブリューイット(Chad Blewitt)氏は、ブルガリア・メディアのインタビューに答える中で、セルビア西部で計画されている同プロジェクトを前進させるため、環境影響評価(EIA)調査の承認や採掘権ライセンスを含む主要な許認可の取得に取り組んでいることを明らかにした。同氏は、全ての許認可が円滑に得られれば、数年以内に建設が開始される可能性があるとの見通しを示した。
リオ・ティントは2004年、セルビア西部のロズニツァ(Loznica)市近郊に位置するヤダル渓谷で、リチウムとホウ素を豊富に含む新鉱物「ヤダライト(jadarite)」を発見した。このプロジェクトが実現すれば、世界最大級のグリーンフィールド・リチウム鉱山となり、推定40年の鉱山寿命にわたって年間58,000トンのバッテリー級炭酸リチウムを生産する能力を持つ。これにより、同社は世界トップ10のリチウム生産企業に名を連ねることになる。当初の計画では2027年の生産開始を目指していた。
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