エア・セルビアが天津への直行便開設を検討

エア・セルビアのマレク(Jiri Marek)CEOは航空業界情報誌「Aviation Week」へのインタビューの中で、同社が新たな中国市場への参入機会を伺っており、具体的には、今年10月より天津への直行便を週1便運行する計画であると述べた。

マレクCEOはこの計画が、現在実施されている中国政府の厳格な新型コロナ規制措置が大幅に緩和されることを前提としたものであると強調したうえで、「規制緩和が実現すれば、中国航路の拡大をすることも検討しており、将来的には上海と北京への直行便を運行したいと考えている。」と述べた。

セルビア・中国間の直行便としては、既に海南航空が北京便を週1便体制で運行しており、中国側の新型コロナ規制措置が緩和されれば、海南航空は北京便を週2便に増便すると見られている。

ロシアのウクライナ侵攻とそれに対する欧米諸国の対ロシア制裁措置に関連し、現在、多くの欧州系航空会社はロシア領空を通過することが出来なくなっている中、エア・セルビアはロシアを通過するルートを利用することが出来る数少ない航空会社の一つとなっている。マレクCEOは、「ベオグラードの地政学的位置はアジア市場に向けた新たな可能性とルートをもたらしており、エア・セルビアはその可能性を追求する用意がある。」と述べている。

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