
コソヴォが火力発電所改修案件の入札を停止
7月4日、コソヴォのヘクラン・ムラティ(Hekuran Murati)財務大臣は、コソヴォ・エネルギー公社(KEK)が、コソヴォA火力発電所(TPP Kosova A)のA3ユニット改修に関する入札を無期限で中断したと発表した。このプロジェクトの予算は1億3,700万ユーロ(約1億6,100万ドル)と見積もられている。
ムラティ大臣は自身のフェイスブックへの投稿で中断の理由について詳細を明らかにしなかった。しかし、現地のニュースサイト「Reporteri.net」は、KEKの決定は不特定の申し立てが原因であると報じている。
コソヴォ政府の電子調達ポータルに提出された入札公告によれば、この入札は当初2025年1月に開始されたが、入札締め切りは数回にわたって延長されていた。直近では6月2日に延期が決定され、新たな締め切りが7月4日に設定されたところであった。
KEKは国内に2つの火力発電所、コソヴォA及びコソヴォBを運営している。コソヴォAは5つのユニットで構成されるが、現在稼働しているのは200メガワットの容量を持つユニット2基と、210メガワットのユニット1基のみとなっている。一方、コソヴォB火力発電所は339メガワットのユニットを2基有している。
コソヴォは現在、国内エネルギー供給の90%以上を石炭火力発電によって賄っている。
(アイキャッチ画像は稼働中のコソヴォA火力発電所、出典:Shutterstock)
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