続報:セルビア当局が国境警察職員銃撃事件の容疑者を射殺と発表
7月19日、ダチッチ副首相兼内相は、18日に発生したセルビア国境警察職員銃撃事件の容疑者とされる人物が、セルビア当局との銃撃戦の末に射殺されたと発表した。
セルビア内務省発表によれば、容疑者はコソヴォ出身のアルバニア人であるファトン・ハイリジ(Faton Hajrizi)なる人物とされている。
7月17日にセルビア西部のロズニツァ近郊で発生した事件では、セルビア国境警察の警官2名が銃撃され、うち1名が死亡、1名が重傷を負っていた。
ダチッチ内相は、「容疑者は(銃撃事件の発生したセルビア西部)ロズニツァ近郊の河川沿いに潜伏していたところ、容疑者を捜索中であったセルビア警察に発見された。ハイリジ容疑者は警察に対し発砲しながら逃走し、警察との間での銃撃戦の結果、射殺された」と述べた。
ダチッチ内相によれば「容疑者は過去に4,5人を殺害していた」とされており、またハイリジ容疑者の逃亡に関与したとして、数名のセルビア国籍者が既に身柄を拘束されていると内務省は発表した。ダチッチ内相はまた、ドイツに在住しているハイリジ容疑者の兄弟についても、国境警察銃撃事件に関与している可能性があるとし、ドイツ当局に身柄引渡を求める意向を表明した。
コソヴォ国内報道によれば、ハイリジ容疑者は過去に複数回の犯罪歴及び刑務所からの逃亡歴があり、現在もコソヴォで服役中であったが、7月6日に週末の一時外出の機会を利用して逃走を図ったものと見られている。
コソヴォ外務省はセルビア政府に対し、射殺された人物の身元を確認するよう要請すると述べている。
(アイキャッチ画像出典:Shutterstock)
この記事へのコメントはありません。